以前、コラム 「 吐き気・食欲の無さと緊張の蓄積現象との関係 」でも記しましたが、食欲の無さで来られる方が結構おられます。
今回の食欲不振は、どの部位から影響を受けてそれが起きているのでしょうか?
4ヶ月前から 食欲がない お腹が空く感覚が無くなった 59歳男性
「4ヶ月前からなんですけど、ずっと食欲が無くて。」
「胃のあたりが重くて、お腹が空くという感覚が無いんです。」
「胃カメラのんで、人間ドックも行って、内科で血液検査もして、いづれも異状がないんです。」
「酒もやめて節制してきたけど良くならない。」
医療の検査で異状ないので、緊張の蓄積とその連動現象

自律神経がかかわる緊張層の蓄積現象イメージ
が、関わっていると思われますが、きっかけらしいものは?
- 年末で飲み会が続いた
- 定年退職間近
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張を相対解除の間接手法を使って開放させていきます。
広い範囲でかかる緊張で奥の緊張が抜けにくくなっていた
整体チェック法でみた整体要因リレーション:
食欲の無さ
- 冷えからの内部(下方)緊張との連動 30%
- ストレスが直にかかわる 30%
- 背中の緊張との連動 20%
- 太ももの緊張との連動 20%
順序良く連動を解いていきます。
定年退職にかかわることでマスキング的な反応があります。
これが、奥の緊張を抜けにくくしています。
奥に潜む緊張は本来抜けても良い古い緊張なので、開放を促すようにきっかけを入れていくだけで、カラダが自然解放してくれます。
9割がた緊張の蓄積が減ったと思われる頃。
「ぐ~~っ。」
お腹が鳴りだしました。
さらに残緊張を取っていきます。
取っている間もお腹が鳴り続けています。
チェック法が反応しなくなったところで終了。
「胃のあたりがすっきりしています。」
大丈夫そうです。
たぶん、これで一旦は以前の調子に戻ると思います。
左腕の痛みも訴えれれていましたが、それも消えています。
なぜ食欲不信という形で症状が出ていたか?
施術の経緯から、きっかけは年末の飲食だろうと思われます。
しかし、これは胃に緊張連動が集中するきっかけになっていただけです。
定年退職を間近に控えた心的ストレスによる緊張層がこのタイミングでカラダを広く覆い、本来、数日で抜けるべき緊張を抜けにくくしていたのです。
自己対策としては、ストレスに対しての自己対策は難しいですが、今回、半分は冷え(温度差による自律神経の乱れ)が関わっていましたので、日々、適温での半身浴が有効になります。
半身浴の温度は個人ごとの最適値があるので、注意が必要です。
冷え取りと不調改善の関係を言われてもピンと来ないかもしれませんが、温度差で自律神経が乱れて緊張がカラダに入り、それが蓄積して緊張が高まり、痛みや可動障害や機能障害という形で関係してくるのです。

【緊張の蓄積を種類で表したイメージ図】
緊張の蓄積現象の詳細は下記リンクにまとめています。ご参照ください。
整体院ほぐし庵
完全無痛の技術。
- 技術的特徴
- ●不調の原因(緊張)を捉える技術(整体チェック法)
- ●緊張の開放を促す技術
- この2つが一体化していることが特徴。
- 緊張の開放に比例した、不調やバランスの改善をその場で確認できます。
整体改善事例は、
ブログ →岡山整体修行日記 をご参照ください。