他院との技術の違い

「揉まないって?どうされているのですか?」とお客様や同業者様から技術的な問い合わせがあります。
施術を受けた方から「なんでこれで痛みが消えたの?」と不思議がられます。

『カラダの機能を妨げているものを取り除くことで、本来の状態に戻していく整体』

これが当院でおこなっている施術です。私の技術変遷の過程を記すことで、整体的不調がなぜ起きているのか、何に対してアプローチしているのか技のイメージがしやすくなると考えてこのページを作りました。

自律神経に着目した整体が生まれた経緯

最初に習った技術

カラダや骨の左右差を診て関節や骨にアプローチしたり、カラダをひねったりすることで左右差を少なくしていく技術。

最初に習ったこの技術で京都で開業しました。

お辛さの変化はその場で起きたり、後から消えたりして、リピートもいただきました。

しかし、リピートの方を施術していて感じたこと。

  • ズレ(左右差)が元に戻っていることが多い
  • ズレが戻っていても痛みが出ていないことがある
  • 施術の間隔が開いていきにくい

開業して半年、私がこの技術に対して未熟な状態だったことは間違いないですが、疑問の払拭のために他の技術を求めるという選択をしました。

ゆらゆら揺らす整体

全くアプローチが異なる、『チェック法とゆらゆら揺らす技』で全身を整える、押したり揉んだりしない整体を習うことにしました。

開業しながら習い始めたので、お客様に事情を話して、習った技から導入していきました。

ソフトな刺激なのに、不思議とカラダが整うに比例してお辛さも変化。

カラダの機能がアップしていく、結果が出せる整体で、対処できる範囲が広がっていきました。

自律神経にアプローチする技術導入

ゆらゆら揺らす整体。

時々、壁にぶつかりながらも、経過全体では改善に向かうので、他の技術を求める必要を感じること無く日々を過ごしていました。

あるとき、この整体グループの講義で、揺らしたり痛点に触ったりせずに、特定のポイントに技を入れて、他の部位の状態に変化を起こす技の講座がありました。

「こんな技があるのか!」

自律神経の特性を利用した技です。

この技を知った時、『直接、悪い箇所にこの技をかけたら?』 と考えたのです。

  • 整体チェック法で技を入れるポイントを特定
  • ポイントに自律神経系の技を直接かける

試しに、ゆらゆら揺らす手技をかけて残ってしまったお辛さに対して、この技をかけてみると、物理的に刺激を与えていないにもかかわらず、その辛さがその場で消えたのです。

刺激を入れずにカラダが整うのか?

刺激を入れずに自律神経系の技だけでカラダが整うだろうか?

それが可能であれば、

  • 要因に直接技を入れるので改善が早まるにちがいない
  • 整体的不調の因果関係が明確になる(カラダの理解が深まる)

トライしました。(2009年)

2010年、紆余曲折を経て、整体チェック法と自律神経系の技だけを使ってカラダが整う施術体系の原型ができました。

従来からのお客様に受けていただいて、揺らす手技より早く整い、バランス・可動域・お辛さもそれに合わせて変化することを確認できました。

整体チェック法と自律神経系の技でわかってきたこと

(整体チェック法とは、筋肉の反射反応を利用して整体に必要な情報を取得する方法です。)

緊張の蓄積現象

  • 何度も同じポイントに整体チェック法が反応することがある
  • 技をかけると、痛みの位置が変わる場合がある
  • 技をかける順序を間違えると変化が起きないことがある

施術体系の開発初期に直面したこれらの疑問点。

既に習っていたマスキングという概念と照らし合わせた時、

自律神経が入れた緊張が層になっているのでは?

ということに気付き、緊張が層になっているという概念で考えるとすべての辻褄が合ったのです。

  • 層状の蓄積なので、取っても同じ箇所が反応する場合がある
  • 表層の解放で下のパターンが現われ、痛みが移動する場合がある
  • 蓄積なので順序よく解放しないと表層の状態が変化しない

緊張層の蓄積現象

整体的不調は単一的な因果関係で起きているのではなく、自律神経がかかわる複合的な緊張の蓄積現象によって起きていると実績からわかりました。

  • 蓄積がカラダの許容範囲を超えた箇所にお辛さが現われる
  • 姿勢は辛さの原因ではなく、蓄積の結果、姿勢が悪くなっている

カラダの許容範囲を緊張層が超える図

なぜ蓄積現象が起きる?

たとえば、

  • イライラしたら胃が痛くなったり下痢や便秘になったり
  • 試合や発表会の前にカラダが固くなる

この様に、ストレスによる自律神経の乱れは内臓や筋肉(筋膜)に緊張をもたらします。

上記のように一過性であれば問題ないのですが、

  • 継続的に続いたストレス
  • 同時に複数の緊張が重なってくる
  • 防御反応からマスキング的にかかる緊張層

など、緊張のかかり方や種類によっては、下層の緊張層が抜けにくくなりカラダに緊張がかかったまま残ってしまう現象がおきる。

緊張層の蓄積現象はこのようにして進行していくと考えています。

冷え(体内の温度差)ストレスによる自律神経の乱れも同様で、生活習慣がそのまま影響してきますから、継続的にかかる蓄積性緊張の代表的なものです。

マスキング現象が改善を妨げている

事故や心的ショックなどからカラダを守ろうと、カラダが広い範囲で緊張をかけてくる現象をマスキング現象と呼んでいます。

これも、その下にある緊張層を自然には抜けにくくしてしまう。

たとえば、交通事故などカラダにショックを受けた時。その時は痛みなどなく、医学的にも異常は無かったけど、後から首などに痛みが出て、いつまでも残ってしまうようなケース。

施術では事故時のマスキング現象が整体チェック法に反応してくる場合があり、その奥の緊張層の解放を行うとお辛さが大きく変化する場合があります。

(詳細は下記リンクをご参照ください。)

マスキング現象にアプローチできると改善が早まる
整体におけるマスキング現象とは。 単純に言えば、カラダを広い範囲で緊張層が覆ってしまって、その奥にある緊張層が自然には抜けにくくなる現...

緊張層の解放でズレは自然と解消する

ズレの図

緊張のかかり方に左右差があると、骨がズレを起こします。

緊張を解放すれば、押したりひねったりしなくてもズレは自然に戻ります。

骨のズレも改善

顎関節症のの事例がわかりやすいのですが、アゴの関節円盤のズレで口が斜めに開いたり引っかかったりしていたのが、カラダの緊張を解放するだけで、その場でズレが改善して引っかかりが減り真っ直ぐ開きやすく変化する。ご参考→YouTubeのアゴ改善動画

緊張層が減ると、元々備わっている機能が働き出す

内臓や筋肉(筋膜)にかかった緊張層が減ると、カラダが自由になり、元々備わっている機能も働きやすくなります。

  • 元の良い状態に戻そうとする力(自己治癒力)
  • 代謝など・カラダの仕組的なもの
  • 可動域・柔軟性

女性では、生理不順や生理痛改善のご報告や、病院で長年不妊治療されている方から「片側の排卵が止まっていたのが機能し始めた。」などのご報告をいただいております。

自律神経が乱れてかかる緊張の蓄積が、本来働くべき機能に制限をかけてしまうわけです。

整体的不調の真の原因

緊張層の蓄積現象が慢性痛を生むのであれば、自律神経を乱す要素が真の原因となります。

  • 心が感じているストレス
  • 冷え(体内の温度差)ストレス

が、2大原因となります。

使い疲れもありますが、休むことで解放されたり、筋肉が自然についたりして、カラダの順応力が解決してくれることが多く、いつまでも続く慢性痛とのかかわりは少ないと感じるところです。

カラダの防御反応という現象を捕まえると、

  • 辛い箇所へのストレッチ
  • 強いマッサージ

なども、慢性化を助長する要素として注意が必要です。

他院との技術の違い

カラダの機能の邪魔をしているもの(緊張層)を取り除く整体。

整体チェック法の反応に基づいて施術

  • 不要な緊張層を正確に特定して解放
    • カラダ内部の緊張
    • 部位間や全身にかかる緊張
    • マスキング現象への対処
  • チェック法の反応と一体化した技になっている
    • お客様に不要な技が入ることが無い
    • 安全な施術

習慣改善のアドバイスを重視しています

整体で古い緊張層を取っても、新しく入る緊張層が多いと意味が無いです。

  • 自律神経の乱れを最小限に抑える生活習慣
    • 冷え取りの個人毎の最適条件をお伝えする
    • カラダの温度差を防ぐ習慣をお伝えする
    • 冷え取りは心的ストレスにも良い方向に作用する

このシンプルな習慣改善と古い緊張層の解放をおこなうことで、カラダは徐々に解放され、本来の状態に戻ろうと動き出します。

病気や疾患でおきているのでなければ、全身のお辛さで改善が期待できる療法になっております。

神経からの緊張は理由があってカラダ(脳)が起こしていることです。
それに対して、揉んだり、引っ張ったり、捻ったりしても理由が消えるわけではないので、当院では意味のない事として捉えています。

カラダにエージングをかけるという意味で、ゆらゆら揺らす技を入れる場合はあります。

緊張層が減るとそれに合わせて辛さやねじれが減っていく

良く耳にするアドバイスを自律神経で紐解く

技の説明は以上ですが、普段、よく耳にすることを自律神経の仕組みに当てはめてみます。

Q1:こういうこと言われたことありませんか?

  • 姿勢が悪いからここがこるんですよ
  • ここに筋肉をつければ治ります
  • この骨がズレているからだめなんです
  • ここがトリガーポイント、自分でも毎日揉んでください
  • 毎日この方向にカラダを動かして癖を取りましょう
  • ストレッチが足りてないんじゃないですか

Q2:こんな経験ありませんか?

  • 姿勢に気を付けてパソコン作業を行うがいつも通り肩がこる
  • 筋肉量の多いスポーツ選手にも慢性痛をかかえている方はいる
  • 腰が曲がっているご年配の方。必ず腰痛を持っているとは限らない
  • 揉んでも揉んでもまた硬くなる
  • 癖や左右差が消えていないのに辛くない時がある
  • 腰が痛くてストレッチを念入りにした。次の日痛くて動けなくなった

上記Q1Q2、過去に酷い腰痛に悩まされた私の経験も含まれていますが、いかがですか?

アドバイスと実際とは矛盾を感じる部分があります。

ストレスによる自律神経の乱れがかかわっていると考えると

  • 姿勢に気を付けても、自律神経が緊張をかけた箇所は硬くなってしまう
  • 筋肉量を増やしても、自律神経からの緊張が強まれば痛みにつながる場合がある
  • 姿勢の負荷だけの問題であれば、カラダの順応力だけで補える
  • 自律神経は理由があって緊張を入れてきます。揉んでもその理由が消えるわけではない
  • 癖や左右差があっても緊張の蓄積がカラダの許容範囲内であれば痛まない
  • 自律神経からの緊張には理由があるので、緊張箇所を伸ばすと防御反応をおこす

上記Q2が何故なのか自律神経に着目すると理解しやすくなりませんか。

自律神経に着目した整体をこれからも追及していきます。
(記 2016年1月)

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