牽引療法とカラダの防御反応・整体的不調との関係を考える

3年間隔があいて、久しぶりにご来院の70代女性。

「膝に痛みが出るようになって、歩くのが辛いんです。」

「今は、整形外科に定期的に通って、牽引してもらってるんです。」

牽引!?...。

今回は、牽引療法と整体的不調について考えていきます。

牽引療法とカラダの防御反応・整体的不調との関係を考える

【施術前のヒアリング】

痛みのきっかけ:

「立つときに膝を捻ったんです。」

3年間にあったストレス的なこと:

  • 転んでおでこ打ったこと
  • ショックな出来事があったこと

牽引は、腰にかける牽引らしいです。

牽引によるカラダの防御反応が緊張の自然な開放を妨げていた

施術をすすめていくと、

ヒアリングでの事が整体チェック法に反応してきますが、痛みを解く主となるカギはカラダの防御反応にありました。

広い範囲でかかっているカラダの防御反応(緊張)と、それに紐付く緊張の開放を繰り返していくと、膝の痛みはその場で無くなりました。

膝を捻ったことがきっかけで、カラダの広い範囲に溜まっていた緊張と膝周囲とが連動してしまって(引き合いの現象)痛んでいたことになります。

一週間後、お友達の紹介でご同伴時に、膝が良い状態であることを確認できました。

関節は自重がかかることで機能的になる

カラダ自体、重力があることが前提で設計されています。

特に関節は、自重がかかった状態で生理的潤滑がうまくいくようになっています。

鉄棒にぶら下がるような、本人が意識しておこなっている引っ張りは問題ありませんが、牽引療法の様に、リラックス状態で本来はかからない箇所に牽引がかかると、それをさせまいと、カラダは筋膜(筋肉)に緊張を入れて守ろうとします。

繰り返すことで、緊張の蓄積が増えて整体的不調につながりやすくなることがわかっています。

自分自身の牽引療法の実体験からの考察

整体師になる前のことですが、私自身、腰痛や肩こりに悩んでいた時期がありました。

腰の牽引の経験もあります。

初めて牽引を受けた時は、痛みがスッと無くなったことを覚えています。

「牽引って効くんだ!」

って思いました。

数日で、腰痛が再発したので牽引に行くと、今度は、逆に痛みがひどくなりました。

最初の体験が忘れられないので、もう一度行きました。

しかし、先生は、その経過から判断して牽引をおこなってくれませんでした。

後に整体の勉強で、医学博士であり物理学者でもある吉田勧持先生の下記書物を読んでなるほどと思いました。

牽引によって、痛みが緩和することがあるが、これは神経が引っ張られて、痛みの閾値が上昇したことによるものである。

医学博士・物理学者 吉田勧持著 構造医学 より引用

整体師になってわかってきたこと

緊張の蓄積を取る施術をおこなってきた中で、「牽引で痛みがなぜ消えたか?」については別の持論があります。

「防御反応による緊張がカラダを覆うことによって、緊張バランスが変わり痛点がぼやける現象が起きる。」

緊張が覆うことで緊張バランスが変わり痛点がぼやけるイメージ図

緊張が覆うことで緊張バランスが変わり痛点がぼやけるイメージ図

「痛みが減るので、治ったかのように勘違いしているだけで、蓄積としては緊張が増える方向に悪化している。」

と考えています。

実際に、牽引をされてこられた方の緊張を取る施術の最中に、最初には無かった痛みが現れてくることがよくあります。

これは、この逆の原理で、覆った緊張が取れたことで元の緊張バランスが再現され、その時の痛みが現れたのです。

牽引療法を受けられるときは、狙いどころをよく教えていただいて、納得したうえで受けられたほうが良いと感じます。

緊張の蓄積現象の詳細は下記リンクにまとめています。ご参照ください。

整体チェック法を使った施術でその場で起きる変化から、『どこに何の技を入れて変化したのか。』を知ることができます。 入れた技の種...
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整体院ほぐし庵

完全無痛の技術。
技術的特徴
●不調の原因(緊張)を捉える技術(整体チェック法)
●緊張の開放を促す技術
この2つが一体化していることが特徴。
緊張の開放に比例した、不調やバランスの改善をその場で確認できます。
病院の検査で異常ない全身のお辛さに対して変化が期待できます。

整体改善事例は、
ブログ →岡山整体修行日記 をご参照ください。
※注意 このホームページは、当院の整体施術によるお客様の改善経過のヒアリングと観察を基にまとめたものです。医療行為はおこなっておりません。整体は筋肉や骨格のバランスを整えることで、阻害要因をなくし、人が本来持っている自然治癒力を働きやすくするための技術です。事故や疾病が原因と思われる場合は内科や整形外科等の医療機関の診断をまず受けることが大切です。