「疲労感が抜けない」慢性疲労の改善経過と自律神経の関係
疲労感、無気力感、倦怠感、やる気が出ない状態がいつまでも続く場合は、自律神経の仕組みが関わっている場合があります。
自律神経が筋膜にかけてくる緊張が自然に解放されずに、体に溜まっていくことでこのような症状になっている場合があるのです。
緊張に対し自然な解放を促す施術で、慢性疲労が改善した事例で、自律神経との関係を考えるページです。
慢性疲労が小学生から続いている40代男性の施術
からだの状態
「疲労感が抜けない」状態が小学生から続いていて、無気力感、やる気が出ない、スタミナがきかない状態。
「今まで我慢して生きてきました。」とおっしゃられています。
- 疲労感
- 息苦しさ
- からだの硬さ

施術経過:疲労感・やる気の変化
整体チェック法でチェックしながら、自律神経がかけている緊張の解放を促し、溜まった緊張を減らしていきます。マッサージやストレッチなど、不要な刺激は入れません。
ヒアリングタイミング | 疲労感 | やる気の変化・その他 |
---|---|---|
2回目ヒアリング (前回から6日後) |
全体のだるさ疲労感出てきました。3日間は良かったです。 | |
3回目ヒアリング (前回から7日後) |
疲労感は全体です。特に足にあります。3日はよかったです。 | |
4回目ヒアリング (前回から10日後) |
楽です。3日前から緊張が出てきたのですけど、前より楽です。 | 歩いたりとかの運動に対してやる気が出てきました。 |
5回目ヒアリング (前回から14日後) |
3日前から疲労感が出てきました。 | |
6回目ヒアリング (前回から20日後) |
3日前から疲労感が出てきました。今回、かなりもったと感じています。 | |
7回目ヒアリング (前回から21日後) |
仕事のストレスが2週間続いた。その時、疲労感が出てきたのですけど、復活してきたんです。 | 施術の間隔を開けていけそう。 |
8回目ヒアリング (前回から4週間後) |
2週間経って疲労感が出たけど、次の日には軽くなりました。 ストレスに併せ、1週間前から徐々に疲労感が出てきました。 |
胸周りから首にかけて緩んだ感じで、横隔膜が下った感覚です。 自発的に運動や勉強に行動をおこせるようになっている。 |
9回目ヒアリング (前回から4週間後) |
強い仕事のストレスがあったからか、5日前から疲労感がでてきました。 | |
10回目ヒアリング (前回から4週間後) |
残業が増えたせいか、1週間前から疲労感が出てきました。 |
成果:
- 疲労感が出てもストレスが去れば引いていくようになった
- 自発的な行動ができるようになった・やる気アップ
- からだの硬さが減った
7回目を超えるころから、疲労感が出ても引く現象が現れ、元々備わっている治癒力がうまく働くようになってきたことがわかります。疲労感が出っ放しにならない状態。
思考や行動が、以前は、やらねばならないことだけ我慢して行ってきたが、自発的に行動できるようにかわってきた。
疲労感自体も以前のつらさではなく、余力があって、出てもやる気が失われないようになった。

課題:
- いつも以上のストレスで疲労感は出る
- 睡眠の課題
一か月間隔のメンテナンスを続けていくことで、さらに余裕ができ、良い方向に変化していくと考えています。
整体所感
疲労といえば乳酸を思い浮かべますが、医療の研究では自律神経が起こしていることが明確になっています。
乳酸は疲労の原因ではない
運動疲労の正体は脳だった
運動を続けていると生体機能を調整している自律神経に疲労が蓄積するためホメオタシスが働き、あたかも筋肉疲労を起こしたかのようなシグナルを出して運動をやめさせようとします。
『すべての疲労は脳が原因』梶本修身 医学博士 著
疲労の蓄積と自律神経が起こす緊張の関係性
当院では、自律神経がからだにかけてくる緊張の開放を促し、体に溜まった緊張を減らす施術をおこなっております。自律神経に着目した技術です。

溜まった緊張が減るにしたがって、
- 痛み・しびれ・不定愁訴の改善
- 関節可動域の改善
- 機能改善・パフォーマンス改善
がみられます。
今回、疲労に対しても同様の改善がみられました。
したがって、『疲労の蓄積』は、自律神経が起こす緊張が溜まる現象と相関がある現象と考えています。
緊張がなぜ溜まっていくのか?
本来は、寝たり休んだりで解消されるはずの疲労感。
「今まで我慢して生きてきました。」
とおっしゃられていましたが、自発的な行動や考えができないレベルになってられた。
これは、本来抜けるべき緊張が抜けなくなったので溜まっていったわけです。

ストレスを受けて自律神経が緊張を体にかけてきます。
ストレスとは、心的ストレス、温度差ストレス、物理的ストレスが代表的と考えています。
- ストレスの内容が一過性な内容ではない
- 緊張が体の広い範囲でかかり残ってしまった
- 対処の仕方が適切でなく緊張のかかり方が複雑化した
これらにより緊張の自然な解放が妨げられることで、緊張が溜まってしまうと施術を通じてわかっています。
今回の事例では、3歳の時に受けた事故の時系列で広い範囲の緊張が残り、緊張が滞る元が発生していました。
ご参考ページ→ マスキング現象へのアプローチが改善を早める
良かれと体に入れてられた刺激が適切ではなくて、緊張のかかり方が複雑化している面もありました。
複雑化することで、自然な解放が妨げられやすくなります。
体にとって不要な刺激は、物理的ストレスとして自律神経が反応しますので、改善の過程では気を付けたほうがよいです。
自律神経失調症専門ページへのリンク↓
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