整体チェック法を使った施術でその場で起きる変化から、『どこに何の技を入れて変化したのか。』を知ることができます。
入れた技の種類や入れたポイントから、普段の習慣の中で気を付けることや連動現象など不調発生のメカニズムが見えてきます。
以下は施術実績から見えてきた整体的不調のメカニズムを説明しています。
痛みや痺れの真の原因
緊張の蓄積現象が不調とかかわっている
たとえば、『発表会や競技会などの時にカラダが固くなってしまっている』こういう経験ありませんか?
これは、無意識下でカラダを管理してくれている自律神経などが、発表会や競技会へのストレスを受けて筋肉(筋膜)に緊張を入れてくることで起きているわけです。
この場合、自分の種目が終わればカラダが緩みます。

日常の様々なシチュエーションで自律神経の乱れによる緊張が発生している
しかし、
- 継続的なストレス要因
- 一度に複数のストレスがかかる
このようなことがあると、緊張がカラダにかかったまま残ってしまう場合がある。
入ってくる量が多いと上乗せでかかって量が増えます。
これを緊張の蓄積現象と呼んでいます。
上図はイメージで、実際にはこのように少なくはなく、全身にわたってかかっています。
蓄積の量が増えると緊張が高まり不調が出やすい状態になります。
緊張の連動(引き合い)現象も不調とかかわっている
ある部位に溜まった緊張との引き合い(連動)によって痛みが出ている場合があります。
筋膜を通じた連動現象(引き合い)が起きていると考えられています。
カラダ全体が筋膜で覆われています。
つまり、筋膜の全身スーツを着ているような状態。

全身が筋膜で覆われているため、筋膜の全身スーツを着ているような状態になっている
たとえば、下腹部に緊張がかかると、

緊張がかかることで筋膜を通じた引き合いが起きたイメージ
この筋膜を通じた引き合い(連動)現象と、上記、緊張の蓄積現象によって、コリや痛みやしびれなどの不調が出ているのです。
「辛い箇所がアプローチポイントではない」と、よく言われるのは、この連動現象が関わっているからです。
姿勢・負荷・癖による不調への影響は?
負荷による影響(癖、姿勢、使い疲れ)で痛みなど辛さが出ているのであれば、長く休めば一旦辛さが取れても良いはずです。
そして、その姿勢や動きを繰り返すことで筋肉がついたりしてカラダが順応しますから、それによって辛さが減っても良いはずです。
スポーツされている方は特に実感していただけると思います。
側弯症のように遺伝で背骨が大きく曲がってられるお客様のご来院。
「側弯なので痛みは仕方がないと整形外科では言われました。」
何度かヒアリングで伺うことがありました。
しかし、遺伝なので側弯自体は変化しませんが、訴えられている痛みについては改善していくことを施術実績で確認できています。
疲労系や姿勢などによる負荷の影響と痛みとの関係は、必ずしも比例していないのが実際なのです。
整体的不調の真の要因は?
再発や悪化や慢性化を繰り返してしまう不調。
これは、緊張の蓄積現象とカラダの許容範囲との関係で起きている現象だと実績からわかっています。

緊張の蓄積がカラダの許容範囲を超えて痛みが出ているイメージ図
蓄積された緊張が治癒力により解放される量より、緊張が入ってくる量の方が勝っているから許容範囲をこえてしまう。つまり、緊張を生んでいる自律神経との密接なかかわりがあるのです。
ぎっくり腰など急にくるイメージがありますが、『くしゃみや少し無理な体勢』などがきっかけとなり許容範囲を超えてしまっただけで、許容範囲ギリギリまで蓄積が放置されていたことが主因なのです。
緊張は自律神経の乱れにより起こります。
- 心的ストレスによる自律神経の乱れ
- 冷え(温度差)による自律神経の乱れ
- 物理的刺激に対する防御反応
などが蓄積要因の代表的なもので真の原因と考えています。
骨(関節)のズレという考え方
骨のズレも緊張の蓄積が少なくなると、それに比例して自然に戻ります。
つまり、ズレとは蓄積のアンバランスが引き起こす結果にすぎません。
身体で一番ズレが発生しやすい顎関節(アゴの関節)の関節円板のズレもおカラダの緊張が減るに比例して自然に戻る方向に動き出します。
緊張層のマスキングという現象
マスキング現象とは緊張層が広い範囲でカラダにかかり、その下の緊張層が自然に抜けにくくなる現象です。
事故やショックな事象などに対して発生していることが多く、慢性痛に関与していることが多く、改善するうえで重要なポイントになっている場合があります。
詳細は以下リンクをご参照ください。
なぜそこに不調が出ているのか?整体的メカニズム
1.緊張の蓄積が許容範囲を超えた箇所
上記説明にあるように、緊張層の蓄積の多いポイントで緊張が高まりが起こり痛みなどとして現われる。
2.緊張の連動現象
カラダ全身が筋膜に包まれています。内臓系にも筋膜を通じてつながっています。
つまり、部分的に起きている緊張の高まりも他の部位に連動してしまうのです。
内臓系の緊張が要になっているケースなどは多々あります。
痛みが出ている箇所がアプローチすべきポイントではないことが多いのは、この連動現象がかかわっているからです。
3.緊張の蓄積のアンバランスからくる捻じれ
捻じれの影響でわかりやすいのは顎関節のズレです。
上記、『骨(関節)のズレという考え方』に動画を公開していますが、全身の捻じれの影響のしわ寄せがアゴの関節にズレという不調として出る場合があります。
アゴだけ調整することが意味のないことであるのは、このメカニズムによるものです。
元々持っている機能が制限される
1~3により、治癒力や代謝などカラダが元々持っている機能に制限がかかって不調が加速されると考えています。
全身の整体的不調に共通している
たとえば、頭痛や目の奥の痛みのように、負荷や筋肉量など物理的な影響の少ない箇所に痛みが出るのもこの原理で考えるとわかりやすいと思います。
単一的な因果関係で起きているのではなく、自律神経がかかわる蓄積現象や筋膜による連動現象による複合的な因果関係で、結果的にその箇所に不調が出ているということ。
同じく、踵、膝、股関節、腰、肩、首など負荷がかかる箇所でも90%以上この原理とのかかわりで不調に至っていることが、緊張を解放させてその場で起きる変化からわかっています。
痛い箇所の問題ではないことが多く、全身の緊張層に対してアプローチしていける技術が整体には必要なわけです。
骨の歪みやズレ、骨盤の傾きも緊張層が減るに比例して変化します。
旧来の理論による、按摩・マッサージ・指圧や鍼灸、カイロプラクティック(AKA-博田法含む)、バキボキ式の矯正は行っておりません。
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