口が開かない現象と歯列矯正による体のねじれの関係
口が開かない歯列矯正中の中学3年生の改善経過動画です↑
歯の矯正を外した前後で、体全体のゆがみに明確な変化を確認できました。
- 歯列矯正中も開口が整体で改善するか?
- 歯列矯正の体への影響度は?
これらが事例でわかるようにまとめています。
以下、動画の内容の解説です。
口が開かなくなった歯列矯正中の中学3年生男子の改善経過
中学3年生(12歳)の8月にご来院。
歯列矯正の開始時期と位置
歯列矯正は小学校6年生(12歳)から、上顎・下顎、双方の歯にかけている状態。
初回施術 開口幅は1.5倍ほど改善
初回施術前
初回施術後
施術後1.5倍くらい開口アップしましたが、まだ不十分です。
2回目-9回目施術 開口幅は徐々にアップ + 共通の課題
徐々に開口幅はアップしました。
しかし、初回から9回目まで共通の課題が見えてきました。
※2回~8回は冒頭の動画ご参照
9回目施術前
9回目施術後
歯列矯正中も開口は改善していく
『開口も含めた体のねじれ』が常に見られる
このねじれが何なのかが、歯列矯正が外れることでわかりました。
歯列矯正が外れた後の施術(高校1年生12月)
初回が中3の8月ですから、初回ご来院から1年超えた11月に下の顎の歯列矯正を外されました。
上の顎の矯正は、12月初旬に外されて、その1週間後に10回目ご来院。
9回目からご来院間隔は4カ月開いています。
10回目施術(前回から4カ月後)
『開口も含めた体のねじれ』が薄らいでいることが確認できました。
10回目施術前
9回目施術と比較して、ねじれ度合いが減っています。
10回目施術後
施術しても残っていた『開口も含めた体のねじれ』が、矯正が外れたことで施術後に見られなくなった。
9回目と10回目の比較図
9回まで付きまとった『開口も含めた体のねじれ』は、歯列矯正の体への影響だった
施術の解説と考察
私が整体を始めた2006年頃の定説として、『歯列矯正中は整体が効かない』ということで、結果を出せるベテランの先生でも来院を断ることがあることを教えられたことがあります。
このような整体界の前例から、
- 歯列矯正中も開口が整体で改善するか?
- 歯列矯正の体への影響度は?
これが今回の施術のテーマになりました。
結論として、
- 開口は日常問題ないレベルになった
- 体全体のねじれが常に確認できた 影響度は20~30%くらい
歯列矯正の体への影響は20%~30%のケースが多い
この度の事例では、歯にはめたワイヤーの圧の影響は体のねじれとして確認ができました。
しかし、施術をおこなうことで開口幅は広がっていき、開口に関して不自由を感じない状態になっている。
これは、ワイヤーによるストレスがあっても、体へのアプローチは可能ということで、
つまり、歯列矯正中であっても整体を施すことは意義があることと考えています。
他の施術事例も含めて考えると、歯列矯正の体への影響度は、20%~30%くらいなケースが多いと体感的に感じています。
しかし、中には、歯への圧力が直接的に酷い頭痛の元になっていた事例がありますから、発症タイミングを振り返り、不調との関わりを感じる場合は、歯列矯正の仕方を歯科医師と相談することが必要と思われます。
開口の改善についてのポイントと施術
整体の範疇の不調は、ストレスにより自律神経がかけてくる緊張が溜まることで起きています。
筋肉だけでなく、内臓系周りにもかけてきて、筋膜を通じた連動が体全体で起きます。
開口改善のポイント
割合としては、内臓系に溜まった緊張との連動が顎関節に作用していることが多く、顎関節周囲に制限がかかるので口が開かなくなっているのです。
今回の施術は、内臓系周りを中心に緊張の解放を促すことで、顎が自由になっていきました。
緊張を解放する技術
どのように緊張を解放するか?
自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。
溜まった緊張の大半は過去の古い緊張なので、整体チェック法を使い、自律神経の仕組みにそれを気づかせれば自ら解放してくれるのです。
緊張が減り筋膜が解放されることで、コリや痛みや体のねじれが解放されて整っていきます。
マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。
むしろ、刺激を入れることで神経を逆なでることになり、緊張が増すことがあるので注意が必要です。
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